Claude Desktop の Preview 機能に、画面上の要素をクリックするだけで DOM 要素を直接指定できる機能が追加されました。「ヘッダー右のボタンの…」のような言葉での説明が不要になり、フロントエンド開発のワークフローが大きく変わります。
概要
Claude Code の開発者である Lydia Hallie 氏が X で紹介したこの機能では、Claude Desktop の Preview パネルで実行中のアプリをプレビューしながら、修正したい UI 要素をクリックで指定できます。
クリックすると Claude は以下の情報を自動的に取得します:
- HTML タグ名
- CSS クラス
- 主要なスタイル
- 周辺の HTML 構造
- クロップされたスクリーンショット
React アプリの場合は以下の情報も取得されます:
- ソースファイルのパス
- コンポーネント名
- Props の情報
使い方
- Claude Desktop で Preview パネルを開く
- 修正したい部分をクリックする
- 「ここを青にして」のように指示する
これだけで Claude が該当要素を特定し、コードを修正してくれます。
活用シーン
- デザイン修正の高速化: 色、サイズ、レイアウトの微調整をクリック+自然言語で即座に反映
- 非エンジニアによる UI 変更: コードを読めなくても、画面を見ながら変更指示が可能
- バグ箇所の特定: 表示がおかしい要素をクリックするだけで、該当コンポーネントとソースファイルを特定
技術的な仕組み
Preview 機能の裏側では、.claude/launch.json で定義された開発サーバーが起動し、ヘッドレスブラウザと接続されます。Claude はスクリーンショット撮影、DOM 検査、クリックシミュレーション、ネットワーク監視などを直接実行できます。
ユーザーが要素をクリックすると、その要素のメタデータ(セレクタ、タグ、テキスト、ソース位置)が Claude Code のセッションコンテキストに自動的に注入される仕組みです。
CLI 版 Claude Code で同様のことはできる?
この Preview パネルと「画面クリックで DOM 要素を指定」する機能は Claude Desktop 専用です。CLI 版の Claude Code には組み込みの Preview 機能はありません。
ただし、CLI 版でも Chrome DevTools MCP を使えば近いワークフローを実現できます。
Chrome DevTools MCP によるアプローチ
Chrome DevTools MCP は、ブラウザの DevTools Protocol を通じて Claude Code にブラウザ操作能力を与える MCP サーバーです。
セットアップ後にできること:
- DOM の検査・スナップショット取得
- スクリーンショットの撮影
- ページ上での JavaScript 実行
- コンソールログの読み取り
- ネットワークアクティビティの監視
Desktop 版との違い
| 機能 | Desktop Preview | CLI + Chrome DevTools MCP |
|---|---|---|
| 要素のクリック指定 | 画面上で直接クリック | テキストでセレクタを指定 |
| 開発サーバー管理 | .claude/launch.json で自動起動 | 手動で起動が必要 |
| 自動検証 | 編集後に自動でスクリーンショット+DOM検査 | 明示的に指示が必要 |
| React コンポーネント情報 | ソースファイル・Props を自動取得 | DOM 情報のみ |
CLI ユーザーで頻繁にフロントエンド開発を行う場合は、Claude Desktop への移行を検討する価値があります。
まとめ
コードを探して場所を説明する時代から、「画面を触って指示する時代」への転換を象徴する機能です。特に React 開発では、コンポーネント名やソースファイルまで自動特定されるため、大規模なプロジェクトでも効率的に UI 修正を行えます。CLI ユーザーも Chrome DevTools MCP で部分的に同様のワークフローを取り入れることが可能です。