Claude Code を使っていると、プロジェクトのコンテキストを伝える CLAUDE.md の質が作業効率に直結することに気づきます。Anthropic 公式プラグイン claude-md-management に含まれる claude-md-improver スキルは、CLAUDE.md を自動で採点し、改善点を提案してくれる便利なツールです。

claude-md-management プラグインとは

claude-md-management は、Anthropic が公式に管理している Claude Code プラグインです。CLAUDE.md ファイルの品質を監査し、セッションで得た知見を反映するための2つのスキルを提供します。

スキル呼び出し方目的使いどころ
claude-md-improver会話で依頼CLAUDE.md をコードベースの現状に合わせる定期的なメンテナンス
revise-claude-md/claude-md-management:revise-claude-mdセッション中の学びを記録するセッション終了時

注意: /revise-claude-md のような短縮名では呼び出せません。必ず /claude-md-management:revise-claude-md と完全修飾名を使ってください。

インストール方法

公式マーケットプレイスは Claude Code 起動時に自動で利用可能になっているため、以下のコマンドだけでインストールできます。

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/plugin install claude-md-management@claude-plugins-official

UI からインストールする場合は、/plugin を実行して Discover タブから claude-md-management を選択します。インストールスコープは以下の3種類から選べます。

スコープ説明
User自分の全プロジェクトで有効(デフォルト)
Projectこのリポジトリの全コラボレーターで有効(.claude/settings.json に記録)
Localこのリポジトリの自分だけで有効

インストール後、/reload-plugins を実行すると再起動なしで有効化されます。

claude-md-improver の使い方

Claude Code のセッション中に、以下のように話しかけるだけで起動します。

"audit my CLAUDE.md files"
"CLAUDE.mdをチェックして"

すると、リポジトリ内のすべての CLAUDE.md ファイルを自動で検出し、品質レポートを出力してくれます。

評価基準と採点

6つの評価基準でスコアリングされ、A〜Fのグレードが付きます。

基準重要度チェック内容
コマンド/ワークフロービルド・テスト・デプロイのコマンドが記載されているか
アーキテクチャの明確さコードベースの構造を Claude が理解できるか
非自明なパターンハマりポイントや特殊なルールが書かれているか
簡潔さ冗長な説明や自明な情報がないか
最新性現在のコードベースの状態を反映しているか
実行可能性指示がコピペで実行できる具体的なものか

グレードの目安

  • A (90-100): 包括的で最新、すぐ実行可能
  • B (70-89): 良いカバレッジ、軽微な不足あり
  • C (50-69): 基本情報はあるが主要セクションが欠落
  • D (30-49): まばら、または古い
  • F (0-29): 未作成、または著しく古い

レポートの出力例

採点結果は以下のような形式で表示されます。

## CLAUDE.md Quality Report

### Summary
- Files found: 3
- Average score: 72/100
- Files needing update: 2

### ./CLAUDE.md (Project Root)
Score: 75/100 (Grade: B)

| Criterion        | Score | Notes                        |
|------------------|-------|------------------------------|
| Commands         | 18/20 | ビルドコマンドは完備         |
| Architecture     | 12/20 | ディレクトリ構成の説明が不足 |
| Non-obvious      | 10/15 | 環境変数の注意点を追加すべき |
| Conciseness      | 13/15 | 良好                         |
| Currency         | 10/15 | 一部古い記述あり             |
| Actionability    | 12/15 | 概ねコピペ可能               |

改善提案とその適用

レポート出力後、具体的な改善案が diff 形式で提示されます。承認すると自動的に CLAUDE.md に反映されます。

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+ ## Environment Setup
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+ Required environment variables:
+ ```bash
+ export DATABASE_URL=postgres://localhost:5432/mydb
+ export REDIS_URL=redis://localhost:6379
+ ```

改善提案は「本当に役立つ情報」に絞られており、コードから自明な内容や一般的なベストプラクティスは追加されません。

/claude-md-management:revise-claude-md スキル

もう一つのスキル revise-claude-md は、セッション中に発見した知見を CLAUDE.md に反映するためのものです。

/claude-md-management:revise-claude-md

セッション中に見つけた bash コマンド、コードパターン、環境の癖などを自動で検出し、適切な CLAUDE.md(または .claude.local.md)への追記を提案してくれます。

良い CLAUDE.md のポイント

プラグインが推奨する CLAUDE.md の原則は以下の通りです。

  • 簡潔で人間が読みやすい: 密度が高い方が冗長よりも良い
  • コピペ可能なコマンド: すべてのコマンドがそのまま実行できる
  • プロジェクト固有の情報: 一般的なアドバイスではなく、このプロジェクトならではのパターン
  • 非自明なハマりポイント: よくある間違いや注意点

推奨セクション構成:

  1. Commands(ビルド、テスト、開発、リント)
  2. Architecture(ディレクトリ構成)
  3. Key Files(エントリポイント、設定ファイル)
  4. Code Style(プロジェクトの規約)
  5. Environment(必要な環境変数、セットアップ)
  6. Testing(コマンド、パターン)
  7. Gotchas(特殊な事情、よくある間違い)

Tips

  • セッション中に # キーを押すと、Claude が自動で学びを CLAUDE.md に反映してくれます
  • 個人的な設定は .claude.local.md に書いてチームと分離できます(.gitignore に追加)
  • ユーザー共通の設定は ~/.claude/CLAUDE.md に置けます
  • モノレポでは packages/*/CLAUDE.md にパッケージ固有のコンテキストを配置可能です

CLAUDE.md の品質がそのまま Claude Code の出力品質に影響するので、定期的に claude-md-improver で監査しておくのがおすすめです。