NotebookLM の「専門特化型ノート」を使って、テーマごとにノートブックを分けることで「20人の専門家チーム」を構築する方法を紹介します。元ネタは えーたん/AI×時短で仕事効率化(@ai_jitan) さんの投稿です。
なぜ NotebookLM が「専門家」になるのか
NotebookLM の最大の強みは、ユーザーが入れた資料だけを根拠に回答すること。ネットの一般論ではなく、ストックした信頼できる情報源からのみ回答を生成します。さらに、すべての回答に引用元のリンクが付くため、根拠の確認も簡単です。
この仕組みを活かして、テーマごとにノートブックを分ける。たったこれだけで、各ノートブックが「その分野の専門家」として機能し始めます。
1つの AI に何でもかんでも聞くのと、20人の専門家に分けて聞くのでは、回答の精度がまったく違います。
専門家ノートの作り方(共通4ステップ)
- NotebookLM で新規ノートブックを作成する
- タイトルに「○○専門」と設定する(例:「マーケティング専門」)
- 「ソースを探す(Fast Research)」で、5つのプロンプトを順番に実行する
- 情報が集約されたら、あなたの課題を入力するだけ
20人の専門家一覧
1. 業務改善コンサルタント
ムダを見つけて仕組みに変える専門家。属人化している作業、毎回ゼロから作っている資料、形骸化した会議などの「見えないコスト」を洗い出します。
Fast Research 用プロンプト例:
- 「業務プロセスの可視化と改善手法(BPR、リーン等)を具体例付きで解説した記事を収集」
- 「属人化の解消とナレッジマネジメントの実践方法を詳しく紹介した記事を収集」
- 「業務自動化(RPA・ノーコード等)の導入手順と成功事例を解説した記事を収集」
2. マーケティングコンサルタント
集客戦略、SNS運用、競合分析、KPI設計まで幅広くカバー。
Fast Research 用プロンプト例:
- 「デジタルマーケティングの最新手法と成功事例を詳しく解説した記事を収集」
- 「SNSマーケティングとコンテンツ戦略の具体的な手法を解説した記事を収集」
3. コピーライター
メール、提案書、LP、SNS投稿など「伝わる言葉」を作る専門家。
Fast Research 用プロンプト例:
- 「売れるキャッチコピーの作り方と名作事例を詳しく解説した記事を収集」
- 「ランディングページのライティング手法とコンバージョン改善策を紹介した記事を収集」
4. データアナリスト
データに基づいた判断ができるようになる右腕。売上予測、A/Bテストの設計、KPIの設定をサポート。
5. 営業コーチ
新規開拓の方法、クロージングの話法、断られたときの切り返し方まで。営業スキルを「型」として共有できます。
6. プロジェクトマネージャー
タスクの優先順位の付け方、進捗の可視化方法、トラブル発生時の対応手順を体系的にアドバイス。
7. 広報・PRアドバイザー
プレスリリースの書き方、メディアへのアプローチ方法、SNS公式アカウントの運用方針をカバー。
8. 心理学アドバイザー
部下のやる気を引き出す声かけ、顧客の購買意欲を高めるプレゼン手法、チームの信頼関係を築くコミュニケーション術。
9. カスタマーサクセスマネージャー
解約の兆候を早期に察知する方法、顧客オンボーディングの設計、アップセルの提案タイミングなど。
10. 人事コンサルタント
「面接で何を聞くべきか」「どう評価すべきか」「入社後にどう育てるか」まで体系的にサポート。
11. 交渉・ファシリテーションアドバイザー
会議を30分で終わらせる進行術、交渉で双方が納得する落としどころの見つけ方など。
12. 財務アドバイザー
財務諸表の読み方、投資の判断基準、キャッシュフロー管理をカバー。
13. 新規事業開発アドバイザー
アイデアの市場性検証、最小限のコストでの検証方法、事業計画書の書き方を体系的に。
14. IT・DXアドバイザー
「どのツールを導入すべきか」「セキュリティ対策は何をすればいいか」「リモートワーク環境をどう整えるか」をアドバイス。
15. リスクマネジメントアドバイザー
BCP策定、クレーム発生時の初動対応マニュアル、SNS炎上時の対応フローなど。
16. メンタルヘルス・組織開発アドバイザー
離職の兆候の見つけ方、1on1の進め方、心理的安全性の高いチームの作り方。
17. デザイン・ブランディングアドバイザー
「なぜこのデザインが見づらいのか」を判断でき、外注への正しいフィードバックが出せるように。
18. 法務アドバイザー
契約書チェック、個人情報の取り扱い、雇用関連の法的リスクを事前に把握。
19. 物流・調達アドバイザー
在庫の適正管理、仕入れ先との交渉術、配送コストの削減方法をサポート。
20. 経営戦略コンサルタント
競合分析、市場参入戦略、中長期の成長シナリオなど経営判断の壁打ち相手。
使いこなす3つのコツ
コツ1: 「いま一番困っている分野」の1人から始める
20人を一気に作ろうとしないでください。いまの仕事で一番時間がかかっていること、一番悩んでいることに対応する専門家を1人だけ作るのが最初の一歩です。
コツ2: ノートブック名に「○○専門」と明記する
「営業メモ」ではなく「営業コーチ専門」。名前を付けるだけで、質問するときの意識も変わります。
コツ3: 質問は「目的+対象+出力形式」の3点セットで
「売上を上げたい」ではなく、「来月のキャンペーンで(目的)、既存顧客の再購入率を上げるために(対象)、実行可能な施策を優先度付きで3つ(出力形式)教えてください」。この3点セットを意識するだけで、回答の精度が一気に上がります。
まとめ:明日から動く3つのアクション
- 今日やること: 20人のリストを見て、「自分にいちばん必要な専門家」を1人だけ選ぶ
- 今週やること: その専門家のノートブックを作り、5つのプロンプトで知識をストックする
- 来週やること: 実際の業務課題を1つ、その専門家に「相談」してみる
ほとんどの人は NotebookLM に PDF を入れて要約させるだけで終わっていますが、本当にやるべきは「知識のストック」です。何を入れるかを工夫するだけで、NotebookLM はあなた専用の「20人の専門家チーム」に変わります。