Supabase とは
Supabase は Firebase のオープンソース代替 として急成長している BaaS(Backend as a Service)だ。PostgreSQL をベースに、認証・リアルタイムデータベース・ストレージ・Edge Functions をワンストップで提供する。
- PostgreSQL がそのまま使える — 独自のクエリ言語ではなく標準 SQL
- Row Level Security (RLS) — テーブル単位でアクセス制御ポリシーを定義
- 自動生成 REST API — テーブル定義から即座に CRUD API が生成される
- オープンソース — セルフホスティングも可能
- 無料枠あり — 個人プロジェクトなら無料で始められる
Firebase との最大の違いは「中身が PostgreSQL」である点だ。NoSQL ではなく RDB なので、既存の SQL 知識がそのまま活かせる。
Supabase を使っているプロジェクトで Claude Code を活用している場合、公式の supabase/agent-skills をインストールするだけでコード品質とパフォーマンスが大幅に向上する。特に Row Level Security (RLS) の書き方ミスを防ぐ効果が高い。
なぜ agent-skills が必要なのか
Claude Code は Supabase の細かいベストプラクティスをデフォルトでは把握していない。たとえば RLS ポリシーで頻出する次のパターンを考えてほしい。
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auth.uid() をそのまま使うとクエリの行ごとに関数が評価されるが、(select auth.uid() as uid) のようにサブクエリ化することでクエリプランナーが一度だけ評価するよう最適化できる。これによってテーブルスキャン時のパフォーマンスが大幅に改善する。
supabase/agent-skills はこのような Supabase 固有のベストプラクティスを Claude Code に認識させるためのスキル集だ。
supabase/agent-skills とは
supabase/agent-skills は Supabase が公式に提供している Agent Skills リポジトリで、Claude Code・GitHub Copilot・Cursor・Cline など 18 以上の AI エージェントに対応している。
含まれているスキルは主に 2 つ:
supabase スキル
Supabase 全製品をカバーする包括的なスキル。以下を含む:
- Database、Auth、Edge Functions、Realtime、Storage、Vectors、Cron、Queues
supabase-js、@supabase/ssrなどのクライアントライブラリ- Next.js、React、SvelteKit、Astro、Remix との SSR 統合
- RLS・セッション・JWT・Cookie の認証トラブルシューティング
- Supabase CLI および MCP サーバーの使い方
- スキーマ変更、マイグレーション、セキュリティ監査、
pg_graphql・pg_cron・pg_vectorなどの Postgres 拡張
supabase-postgres-best-practices スキル
Supabase が提供する Postgres パフォーマンス最適化ガイドライン。8 カテゴリに渡る参考資料がインパクト順に整理されている:
| カテゴリ | 優先度 |
|---|---|
| Query Performance | Critical |
| Connection Management | Critical |
| Security & RLS | Critical |
| Schema Design | High |
| Concurrency & Locking | Medium-High |
| Data Access Patterns | Medium |
| Monitoring & Diagnostics | Low-Medium |
| Advanced Features | Low |
インストール方法
npx を使う(全スキル一括)
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特定のスキルのみインストール
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Claude Code プラグインとしてインストール
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グローバルにインストールすれば、すべての Supabase プロジェクトで自動的に適用される。
インストール後の効果
スキルをインストールした状態で Claude Code に Supabase 関連のコードを書かせると:
- RLS ポリシーを
(select auth.uid())形式で正しく生成する - インデックス設計のベストプラクティスが自動的に考慮される
- Row Level Security とパフォーマンスの両立が取りやすくなる
- Supabase 公式 CLI コマンドの構文ミスが減る
まとめ
Supabase + Claude Code の組み合わせを使っているなら、supabase/agent-skills のインストールは必須レベルの設定だ。特に RLS のパフォーマンス問題は見落とされやすく、データ量が増えてから気づくことが多い。事前にスキルを入れておくことで、AI が生成するコードの品質を底上げできる。
詳細なインストール手順は Supabase AI Skills 公式ドキュメント を参照してほしい。