EC事業を運営するうえで、物流は避けて通れない課題だ。商品の入荷、保管、梱包、出荷、返品対応 — これらを自社で回すのは人的コストが大きい。オープンロジ(OPENLOGI) は、こうした物流業務をまるごとアウトソーシングできるプラットフォームとして、13,000社以上に導入されている。
オープンロジの概要
オープンロジは、株式会社オープンロジが運営するEC向け物流フルフィルメントサービスだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社オープンロジ |
| 代表 | 伊藤 秀嗣(代表取締役社長CEO) |
| 設立 | 2013年12月 |
| 所在地 | 東京都豊島区東池袋 |
| 導入数 | 約13,000アカウント(2024年1月末時点) |
| 倉庫拠点 | 全国70拠点以上 |
ビジョン
オープンロジが掲げるビジョンは明確だ。
テクノロジーを使い、サイロ化された物流をネットワーク化し、データを起点にモノの流れを革新する
従来の物流業界では、倉庫ごとにシステムが分断され、FAXや電話でのやり取りが当たり前だった。オープンロジは独自の倉庫管理システム(WMS: Warehouse Management System)で全国の倉庫をネットワーク化し、EC事業者がオンラインで物流業務を完結できる環境を構築している。
サービスの特徴
1. 固定費ゼロの従量課金制
オープンロジ最大の特徴は初期費用・月額固定費がかからないこと。料金は以下の3要素の従量課金で構成される。
- 入荷料: 商品を倉庫に送り入れる際の費用
- 保管費: 倉庫で商品を保管する期間に応じた費用
- 配送料金: 出荷時の費用
使った分だけ支払う従量課金のため、季節変動が大きいEC事業でも無駄なコストが発生しない。小規模事業者やスタートアップが物流を外部化する際のハードルが低い。
2. API連携による自動化
オープンロジの技術的な強みはAPI連携の充実度だ。以下のプラットフォームと連携し、受注から出荷までを自動化できる。
- ECプラットフォーム: Shopify、STORES、BASE、ecforce、makeshop
- ECモール: 楽天市場、Yahoo!ショッピング、TikTok Shop、Qoo10
- 受注管理: ネクストエンジン、GoQSystem
- 自社システム: 公開APIによるカスタム連携
API連携による自動出荷率は93.5%以上を達成しており、注文の大半は人手を介さず自動で出荷指示まで完了する。
3. フルフィルメントネットワーク
全国70拠点以上の倉庫ネットワークにより、事業の成長に合わせて柔軟にスケールできる。
- 物量の急増(セール、季節需要)に対応可能
- 配送先に近い倉庫からの出荷でリードタイム短縮
- 倉庫業務のシステム化により高品質・ミスのない配送を実現
4. カスタマイズ可能な梱包
ユーザーごとにカスタマイズ可能な梱包指示に対応している。ブランドイメージに合わせた梱包材やチラシの同梱など、EC事業者の要望に応じた柔軟な対応が可能だ。
5. BPOサービス(カスタマーサポート代行)
2025年からは固定費ゼロ・従量課金でカスタマーサポート代行(BPO: Business Process Outsourcing)サービスも提供している。物流だけでなく、顧客対応までワンストップで外部化できる。
他の物流代行サービスとの違い
オープンロジが従来の倉庫会社と異なる点は次の5つだ。
- API連携で業務を自動化 — FAXやメールではなく、システム連携が前提
- 従量課金 — 最低契約数量や月額固定費がない
- 国内・海外配送にワンストップ対応 — 越境ECにも対応
- 独自の倉庫ネットワーク — 単一倉庫ではなく、全国拠点から最適配送
- アナログやり取り不要 — すべてオンラインで完結
どんな事業者に向いているか
- スタートアップ・小規模EC: 固定費ゼロで始められるため、初期投資を抑えたい事業者
- 急成長中のEC: 70拠点のネットワークでスケールに対応
- Shopifyユーザー: Shopify連携が充実しており、自動出荷の仕組みを構築しやすい
- 越境EC: 海外配送にも対応しているため、海外販売を視野に入れた事業者
まとめ
オープンロジは「物流のことは物流のプロに任せて、事業者は商品企画と販売に集中する」という考え方を技術で実現したプラットフォームだ。固定費ゼロの従量課金、93.5%以上の自動出荷率、全国70拠点の倉庫ネットワークという3つの柱で、EC事業者の物流課題を解決している。
EC事業を始める際、あるいは物流業務の見直しを検討する際に、選択肢の一つとして検討する価値がある。