Anthropic が開発中の常駐型AIエージェント「Conway」のリーク情報が話題になっています。従来のチャットベースのやり取りとは異なり、24時間バックグラウンドで稼働し続けます。いわば「AI従業員」として機能する次世代エージェント環境です。
Conway の概要
Conway は、Anthropic が内部テスト中の常駐型(Always-On)AIエージェント環境です。TestingCatalog が 2026年4月にスクープし、その存在が明らかになりました。ユーザーのシステムやブラウザ上にサイドバーとして常駐し、ユーザーが操作していなくても裏側で継続的にタスクを実行できます。
Claude がこれまで提供してきた「対話型アシスタント」から、「自律的に業務を遂行するエージェント」への進化を示すプロダクトと位置づけられています。
主な特徴
Always-On(常時稼働)
Conway の最大の特徴は、ユーザーが待機していなくてもバックグラウンドで常に稼働し続ける点です。従来の Claude のようにプロンプトを送って応答を待つワンショット型ではなく、永続的なプロセスとして動作します。
Webhook 連携
外部アプリケーションからの通知をトリガーに自動実行が可能です。Webhook セクションでは、外部サービスがインスタンスを起動するためのパブリック URL が提供されます。サービスレベルのトグルでトリガーのオン・オフを制御できます。例えば以下のようなユースケースが考えられます:
- メール受信時に自動で要約・分類
- GitHub の Issue 作成をトリガーに調査を開始
- Slack のメンション通知をきっかけに対応を自動化
ブラウザ操作と Claude Code 連携
Conway は Chrome ブラウザの操作が可能で、Web上のマルチステップタスクを自律的に処理できます。また、Claude Code(リーク情報では「Epitaxy」というコードネームも言及)との連携も備えており、コーディングタスクも自動化の範囲に含まれます。
独自拡張規格「.cnw」
Anthropic は Extensions エリアを準備しており、ユーザーがカスタムツール、UIタブ、コンテキストハンドラをインストールできるようになります。.cnw.zip ファイルのドロップに対応した独自の拡張パッケージ規格が用意されており、サードパーティのアドオンフレームワークとしての展開が見込まれます。
技術的なアーキテクチャ
リーク情報から判明している Conway の構成要素は以下の通りです:
| コンポーネント | 説明 |
|---|---|
| 独立 UI インスタンス | サイドバー形式で常駐 |
| Webhook エンドポイント | 外部サービスからのイベント受信 |
| ブラウザ操作 | Chrome を通じた Web 操作 |
| Claude Code 連携 | コーディングタスクの自動実行 |
| 通知システム | タスク完了等の通知送信 |
| Extensions | .cnw 形式のプラグイン機構 |
既存ツールとの違い
現在の Claude Desktop や Claude Code は、いずれもユーザーの入力をトリガーとして動作する対話型ツールです。Conway はこれらとは異なり、外部からのイベント(通知やスケジュール)をトリガーに自律的に動くエージェントとして位置づけられます。
- Claude Desktop: 対話型チャット、ユーザーがプロンプトを送信して応答を得る
- Claude Code: CLI ベースの開発支援ツール、ユーザーの指示に基づいて動作
- Cowork: クラウド上でタスクを非同期実行、Dispatch でスマホから遠隔指示も可能
- Conway: 常駐型エージェント、外部イベントやスケジュールに基づいて自律的に動作
現在のステータス
Conway は現時点では Anthropic 内部でテスト段階にあり、一般公開の時期は未定です。Claude Code のソースコードリークをきっかけに TestingCatalog が発見・報道したもので、公式なアナウンスはまだ行われていません。
まとめ
Conway は、AIが「アシスタント」から「自律的なエージェント」へと進化する方向性を示すプロダクトです。Always-On の常時稼働、Webhook によるイベント駆動、ブラウザ操作、拡張機能など、従来のチャットボットの枠を超えた機能セットを備えています。
正式リリースされれば、例えばメール対応の自動化、GitHub Issue の自律的なトリアージ、定期的なデータ収集・レポート生成など、これまで人間が手動で回していたワークフローをAIに委ねられるようになります。Cowork や Auto Mode で見えてきたAIの自律性が、Conway でさらに一段階進む可能性があります。