フロントエンドエキスパートの mizchi さんが「チームでの skills 共有に apm いいじゃん。採用」と X にポストして話題になった APM(Agent Package Manager)。Microsoft がオープンソースで開発しているこのツールは、AI エージェントの設定を package.json のように宣言的に管理・共有できます。
APM とは
APM は AI エージェント向けの依存関係マネージャーです。npm や pip がライブラリ依存を管理するように、APM はエージェントが必要とするコンテキスト(スキル、プロンプト、プラグイン、MCP サーバーなど)を apm.yml に宣言して管理します。
対応エージェント:
- GitHub Copilot
- Claude Code
- Cursor
- OpenCode
- Codex CLI
解決する問題
AI コーディングエージェントを使うには、標準設定・プロンプト・スキル・プラグインといったコンテキストが必要ですが、現状は開発者が各自で手動セットアップしています。移植性がなく、再現性もありません。
APM を使えば、プロジェクトに apm.yml を 1 つ置くだけで、リポジトリをクローンした全員が同じエージェント環境を即座に再現できます。
基本的な使い方
インストール
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apm.yml の設定例
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セットアップ
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マーケットプレイスからのインストール
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主な機能
1 つのマニフェストで全対応
apm.yml で以下をすべて管理できます:
- instructions — エージェントへの指示
- skills — Claude Code スキルなど
- prompts — プロンプトテンプレート
- agents — エージェント定義
- hooks — Claude Code hooks など
- plugins — GitHub Copilot・Cursor プラグイン
- MCP サーバー — Model Context Protocol サーバー設定
どこからでもインストール可能
GitHub、GitLab、Bitbucket、Azure DevOps など主要な Git ホスティングサービスに対応。GitHub Enterprise も含みます。
推移的依存解決
パッケージがパッケージに依存できます(推移的依存)。APM が依存ツリー全体を自動解決するため、利用者は直接参照するパッケージだけ apm.yml に書けば済みます。
セキュリティスキャン
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apm install は侵害されたパッケージをエージェントが読む前にブロックします。
プラグイン作成と配布
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Copilot・Claude・Cursor プラグインを依存管理付きで作成し、plugin.json 標準形式でエクスポートできます。
CI/CD 対応
GitHub Action でワークフローに組み込めます。
チームでの活用シナリオ
- スキル共有: チームで使う Claude Code スキルを
apm.ymlに宣言、apm installで全員が同じスキルを利用 - プロジェクト標準化: プロジェクトごとのエージェント設定をリポジトリに同梱
- オンボーディング短縮: 新メンバーが
apm installだけで開発環境のエージェント設定を完了
agentrc との連携
同じく Microsoft 製の agentrc と組み合わせることで、コードベースを分析して最適なエージェント指示を自動生成し、APM でパッケージとして配布するワークフローが構築できます。.instructions.md 形式を両ツールが共有しているため変換不要です。
まとめ
APM は「AI エージェント設定の再現性と共有」という実用的な課題を解決するツールです。Claude Code を含む主要エージェントに対応し、npm install の感覚でチーム全員のエージェント環境を揃えられます。