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バフェット・コード徹底分析 — EDINET XBRLを活用した企業分析SaaSの全貌

前回の記事で EDINET の XBRL データを Python で扱う方法を紹介した。今回は、その仕組みを活用して構築されている企業分析サービス「バフェット・コード」を分析し、何ができるのかを網羅的にまとめる。

バフェット・コードとは

バフェット・コードは、EDINET(有価証券報告書)と TDNET(適時開示)の XBRL データをパースし、企業の財務情報をワンストップで分析できる SaaS サービスだ。バフェットコード株式会社が開発・運営している。

データパイプラインの流れは以下の通り:

  1. EDINET / TDNET から XBRL ファイルを取得
  2. XBRL をパースして RDB に格納
  3. 過去データと株価を組み合わせて財務指標を算出
  4. スクリーニング・比較用のデータセットを更新

このパイプラインの XBRL パース部分に、前回紹介した edinet_xbrl ライブラリが使われている。

Web アプリケーションでできること

バフェット・コードの Web アプリ(buffett-code.com)では以下の機能が利用できる。

企業分析

スクリーニング・比較

資料検索

Web API でできること

バフェット・コードは REST API(v4)を提供しており、プログラムから財務データにアクセスできる。API の利用には有償契約が必要だが、テスト用 API キーも用意されている。

API のカテゴリ

1. 企業・銘柄系 API

# 企業情報の取得(company_id には銘柄コード、例: 2801 を指定)
curl "https://api.buffett-code.com/api/v4/jp/companies/{company_id}" \
  -H "x-api-key: YOUR_API_KEY"

2. 財務数値・株価指標系 API

期間の粒度に応じて異なるデータを取得できる:

粒度取得できるデータ
日次株価指標、予想値関連指標
週次β(ベータ)などの統計値
月次β(ベータ)などの統計値、KPI
四半期有報・四半期報告書の財務数値、テキスト情報、大株主、セグメント
決算年度業績予想の修正履歴
# 四半期財務データの取得
curl "https://api.buffett-code.com/api/v4/jp/companies/{company_id}/quarterly/2025Q1" \
  -H "x-api-key: YOUR_API_KEY"

3. 資料系 API

4. メタデータ API / データセット API

テスト用 API キー

契約不要で試せるテスト用 API キーが公開されている:

sAJGq9JH193KiwnF947v74KnDYkO7z634LWQQfPY

このキーはテスト専用で、レートリミットが適用される。制限事項:

スプレッドシート連携

Google スプレッドシートアドオン

Google Workspace Marketplace からインストールでき、BCODE 関数を使ってセルに直接財務データを呼び出せる。

Excel アドイン

Excel 向けのアドイン(buffett-code-api-client-excel)も提供されている。

MCP Server — AI との連携

バフェット・コードは MCP(Model Context Protocol)サーバー を公開している。これにより、Claude Desktop などの AI アシスタントからバフェット・コードの API に直接アクセスし、対話的に企業分析を行える。

セットアップ

{
  "mcpServers": {
    "buffett-code": {
      "command": "node",
      "args": ["/path/to/buffett-code-mcp-server/dist/index.js"],
      "env": {
        "BUFFETT_CODE_API_KEY": "YOUR_API_KEY"
      }
    }
  }
}

できること

AI と財務データの組み合わせにより、従来はアナリストが手作業で行っていた分析作業を効率化できる。

OSS ライブラリ群

バフェット・コードは GitHub(BuffettCode)で複数のオープンソースプロジェクトを公開している:

リポジトリ言語説明
edinet_xbrlPythonEDINET XBRL ファイルのダウンロード・パーサー
buffett-code-api-client-pythonPythonAPI クライアント(Python)
buffett-code-api-client-excelExcel アドイン
buffett-code-api-client-google-spreadsheetGoogle スプレッドシートアドオン
buffett-code-mcp-serverTypeScriptMCP Server(Claude Desktop 連携)

料金プラン

バフェット・コードは無料プランから有料プランまで複数のプランを提供している:

プラン月額データ範囲
無料0円3年分の業績データ
ライト990円5年分
スタンダード5,500円17期分
プレミアム22,000円全データ + Web API

Web API の利用には別途 API 利用契約が必要。個人・法人それぞれの問い合わせフォームから申し込みできる。

Python での活用例

API を使って四半期データを取得する例:

import requests
import pandas as pd

API_KEY = "YOUR_API_KEY"
BASE_URL = "https://api.buffett-code.com/api/v4"

def get_quarterly_data(company_id: str, quarter: str) -> dict:
    """四半期財務データを取得する"""
    url = f"{BASE_URL}/jp/companies/{company_id}/quarterly/{quarter}"
    headers = {"x-api-key": API_KEY}
    response = requests.get(url, headers=headers)
    response.raise_for_status()
    return response.json()

# テスト用APIキーで銘柄コード末尾01の企業を取得
data = get_quarterly_data("2801", "2024Q4")

まとめ

バフェット・コードは、EDINET / TDNET の XBRL データを基盤に、以下の多層的なアクセス手段を提供している:

用途手段
ブラウザで手軽に分析Web アプリ
スプレッドシートに組み込みGoogle / Excel アドイン
プログラムから自動取得REST API (v4)
AI で対話的に分析MCP Server
自前パイプライン構築OSS ライブラリ(edinet_xbrl)

単なるデータ閲覧サービスではなく、API・アドイン・MCP・OSS を組み合わせた 企業財務データのプラットフォーム として設計されている点が特徴だ。特に MCP Server の公開は、AI 時代の財務分析ワークフローを先取りした取り組みとして注目に値する。

参考リンク



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