Google の NotebookLM に触発されたオープンソース実装 open-notebook が海外のテック界隈で注目を集めている。データを一切外部に送信しない完全ローカル動作を売りに、Docker で約2分で立ち上げられる手軽さも人気の理由だ。

open-notebook とは

open-notebook は、NotebookLM の主要機能をすべて再実装した OSS プロジェクト。2024年10月に公開され、2026年4月時点で 22,000 スター超 を獲得している。

公式サイト: open-notebook.ai

主な機能

マルチソースの知識統合

PDF・動画・音声・ウェブページを横断で読み込ませ、AI とのチャット形式で対話できる。NotebookLM と同様の使い勝手を、完全ローカル環境で実現する。

多数の AI バックエンドに対応

OpenAI・Anthropic(Claude)・Google Gemini・Ollama・Mistral・Groq・xAI・Deepseek など主要なプロバイダーを幅広くサポートしている。

バックエンド備考
Anthropic (Claude)クラウド
OpenAI (GPT)クラウド
Google Geminiクラウド
Ollamaローカル・完全無料
Mistral / Groq / xAI / Deepseek などクラウド

Ollama を選択すれば、外部サービスへの通信がゼロのオフライン環境でも完全無料で運用できる。

ポッドキャスト風音声の生成

複数の話者でポッドキャスト形式の音声を自動生成できる。NotebookLM が2人固定なのに対し、open-notebook は話者数をカスタマイズ可能な点が差別化ポイント。

REST API 完備

REST API が標準搭載されているため、企業内アプリへの組み込みや外部サービスとの連携が容易。n8n や LangChain などのワークフローツールからも呼び出せる。

日本語 UI 対応

インターフェースが日本語に対応しており、日本のユーザーでもすぐに使い始められる。

クイックスタート(Docker)

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git clone https://github.com/lfnovo/open-notebook
cd open-notebook
docker compose up -d

Docker さえあれば約2分でローカル環境が立ち上がる。

NotebookLM との比較

機能NotebookLMopen-notebook
データのプライバシーGoogle サーバー完全ローカル
AI バックエンドGoogle のみ多数(Ollama 含む)
音声生成の話者数2人固定カスタマイズ可能
REST APIなしあり
料金無料(制限あり)Ollama 利用なら完全無料
セルフホスト不可

まとめ

open-notebook は「NotebookLM の機能をそのままに、データを手元に置きたい」というニーズに応えるプロジェクト。特に医療・法律・金融など機密情報を扱う業種や、企業内ドキュメントを外部 AI に送りたくない場面で有力な選択肢になりそうだ。Ollama 対応によるゼロコスト運用も魅力で、個人開発者から企業まで幅広いユーザー層に対応した設計と言える。