「会社で M365 + Copilot が使えるようになったけど、使い方がわからない」——そんな声が大きな共感を集めていました。 2026年6月時点で約148万インプレッションを記録した X への投稿が示すように、Copilot を契約済みなのに活用できていないケースが多いのが現状です。 本記事では、導入直後に最初に試すべき操作から、Teams・Word・Excel での実践的な使い方まで整理します。
Microsoft 365 Copilot とは
Microsoft 365 Copilot は、Word・Excel・PowerPoint・Teams・Outlook などの M365 アプリに直接組み込まれた AI アシスタントです。 単なるチャット AI ではなく、社内データ(メール・会議・ドキュメント)を文脈として理解した上で回答・生成できる点が特徴です。
2026年1月には Anthropic の Claude モデルがほとんどの商用テナント(EU/英国を除く)でデフォルト有効化されました。 同年3月の「Wave 3」アップデートでは自律タスク実行機能「Copilot Cowork」も登場しています。
まず試す:Copilot Chat
最初のとっかかりとして一番簡単なのが Copilot Chat(旧 Microsoft 365 Chat)です。
- Microsoft 365 のホーム(microsoft365.com)にアクセス
- 左サイドバーまたは上部の Copilot アイコンをクリック
- 自然言語で質問する
例:「先週の Teams 会議で決まったことをまとめて」
例:「来週の予定を教えて」
例:「〇〇プロジェクトに関するメールを探して」
社内の Exchange メール・Teams の会議録・SharePoint ドキュメントを横断検索してくれるので、情報収集の起点として使うのが最も効果的です。
Teams:会議の議事録を自動生成
会議に参加しながらメモを取るのは集中を妨げます。Copilot を使えば会議後に自動で要点を整理できます。
手順
- Teams 会議を開始(または参加)
- 会議コントロールの「…」→「Copilot を起動」
- 会議中または終了後に「会議の要約を作成して」と入力
出力例:
【会議の要点】
- ○○機能のリリースを7月末に延期
- 担当者:田中さんがテスト計画を更新
【アクションアイテム】
- 田中さん:テスト計画書を6/28までに共有
- 鈴木さん:顧客への通知文を作成
2026年3月から Teams 会議の音声要約が日本語に正式対応し、日本語会議でもそのまま使えるようになりました。
Word:文書の下書きを依頼する
提案書や報告書を一から書くのは時間がかかります。Copilot に下書きを任せましょう。
使い方
- 新規 Word 文書を開く
- 本文エリア上部の「Copilot で下書き」ボタンをクリック
- 書いてほしい内容を指示する
例:「新しい顧客向けサービス紹介資料の下書きを作成して。
対象:中小企業の経営者。
内容:クラウド移行のメリットと費用対効果。
長さ:A4 2枚程度。」
生成された下書きはそのまま使うのではなく、たたき台として修正するスタイルがおすすめです。 既存文書に対して「この文章を簡潔にして」「もっとフォーマルなトーンにして」といった編集指示も出せます。
Excel:データ分析を自然言語で
Excel の関数やピボットテーブルの操作が苦手でも、Copilot に問いかけるだけで分析が始まります。
活用例
| 指示 | Copilot の動作 |
|---|---|
| 「売上の傾向を教えて」 | グラフを自動生成 |
| 「前月比が落ちている商品を抽出して」 | フィルタリング結果を表示 |
| 「この表から予測を出して」 | 統計的な予測値を追加 |
手順
- Excel でデータを開き、テーブルに変換(Ctrl+T)— テーブル形式にしておくと Copilot が構造を正確に認識できます
- 右側の Copilot アイコンをクリック
- 分析したい内容を入力
Outlook:メール返信の下書き
受信トレイが多くて返信が追いつかない場合にも Copilot が役立ちます。
手順
- 返信したいメールを開く
- 返信ボタンの横の Copilot アイコンをクリック
- 「丁寧にお断りする返信を書いて」など指示する
長いメールチェーンを「このスレッドの要点を3行で教えて」と要約させるのも便利です。
初心者向けのコツ
プロンプトはできるだけ具体的に
❌「メールを書いて」
✅「来週の打ち合わせ日程変更をお詫びするメールを書いて。相手は取引先の部長で、丁寧なビジネス文体で。」
出力を鵜呑みにしない
Copilot の回答は常に正確とは限りません。特に数値・日付・固有名詞は必ずソースを確認してください。
段階的に使い慣れる
最初から全機能を使おうとせず、**「Teams 会議の要約だけ今週は使う」**のように1機能ずつ習慣化すると続けやすいです。
2026年時点の料金
| プラン | 月額(税抜・年払い) |
|---|---|
| Microsoft 365 Copilot(法人) | 約4,497円/ユーザー |
| Copilot Business(中小企業向け) | 約2,698円/ユーザー |
どちらも既存の M365 ライセンスへのアドオンとして提供されます。最新の価格は Microsoft 公式サイト をご確認ください。
まとめ
M365 Copilot は「使えるようにはなっているが、どこから手を付けるかわからない」状態が最大の障壁です。 まずは Teams 会議の要約 か Copilot Chat での社内情報検索 から始めてみてください。 本記事で紹介した各アプリの操作手順を参照しながら、ひとつずつ試してみてください。
参考: