Manus(マナス)の全29機能を完全解説——AIエージェントが「仕事を丸投げできる」時代へ
ChatGPTに指示を出して、結果を確認して、また指示を出して——このループに疲れていないだろうか。「こっちが細かく指示しなくても、AIが全部やってくれたらいいのに」という願いは、すでに実現している。その名前が Manus(マナス) だ。 この記事では、Manusの全29機能を5つのカテゴリに分けて解説する。料金プランや競合との比較、業種別の活用法まで網羅する。 Manusとは何か 「AIチャットボット」と「AIエージェント」の違い まず最も重要な概念の整理から始める。 種別 代表例 動作 AIチャットボット ChatGPT / Claude / Gemini 質問→回答の1往復 AIエージェント Manus タスクを丸投げ → 自動で完結 チャットボットは「辞書」、エージェントは「秘書」だ。Manusに「東京のAIスタートアップを30社調べて、スプレッドシートにまとめて」と指示すれば、AIが自動でブラウザを開き、検索し、情報を整理し、ファイルを作って完成品を届けてくれる。その間、別の仕事をしていてOKだ。 無料で試せる 最初は招待制だったが、現在は誰でも登録できる。無料プランでも毎日300クレジット分のタスクを実行可能(月1,500上限あり)。 実力は? GAIAベンチマーク(実際のタスクをどれだけ正確にこなせるかを測るテスト)において、ManusはOpenAIのDeep Researchに匹敵する高スコアを記録したと複数のメディアが報じている。「実務能力で世界トップクラス」という評価は多くのメディアで一致している。 第1章:Manusの全29機能 Manusには5つのカテゴリ、計29の機能がある。 コア機能(日常的に使う基本機能) ① 自律タスク実行(Autonomous Task Execution) Manusの心臓部。指示を出すだけで、AIが計画から納品まで全自動でやる。 タスクを入力すると、Manusはまず計画を立てる。「何を調べるか」「どのツールを使うか」「どの順番でやるか」を自分で判断し、ブラウザで検索したりコードを書いて実行したりしながら完了させる。全作業はクラウド上のサンドボックスで行われるため、PCには影響しない。画面を閉じても作業は続き、完了したら通知が届く。 実行例: 「この契約書PDFの要点を抽出して、リスク項目をハイライトして」 「A社の過去3年の決算資料を分析して、成長率と利益率の推移をグラフにして」 「今月の営業チームの活動データをまとめて、週次ミーティング用の資料を作って」 ② Wide Research(ワイドリサーチ) 100体以上のAIを同時に走らせて、大規模リサーチを一気にやる。 通常のAIは1つのタスクを1つのエージェントが処理するが、Wide Researchはタスクを細かく分解して100体以上のAIエージェントを同時並行で走らせる。1社調べるのも100社調べるのも、かかる時間はほぼ同じだ。 OpenAI Deep Researchとの違い: 機能 特徴 Deep Research 1つのテーマを深く掘り下げる(深さ重視) Wide Research 多数のテーマを同時に広く調べる(広さ重視) 注意点:クレジット消費が大きいため、まず10〜20社でテストしてからスケールアップするのが鉄則。最大250件まで対応。 ③ Browser Operator(ブラウザオペレーター) ChromeまたはEdgeに拡張機能をインストールすると、Manusがブラウザを直接操作できるようになる。最大のポイントは、既存のログイン情報がそのまま使えること。つまり、ログインが必要な社内ツール、CRM、管理画面も操作可能だ。 主な活用例: CTO 50人の名前・会社名・プロフィールURLを収集 ECサイトで特定商品の価格を毎日モニタリング Wantedlyで求人情報を一括収集 競合5社のX(Twitter)アカウント分析 Googleフォームへのデータ一括入力 セキュリティ面:毎回の操作で許可が必要で、全操作ログが記録される。パスワードは保存されない。 ...