概要
深圳で開発されたオープンソース AI エージェント基盤。2025年11月に「Clawdbot」として公開後、商標問題で改名。複数の LLM(Claude、Grok、Ollama)に対応し、MCP 統合により任意のツール連携が可能。GitHub スターは25万を超える。
設計思想:ローカル自律型
OpenClaw は Gateway デーモンがユーザーのデバイスに常駐し、自律的にタスクを処理する設計。Claude Managed Agents(クラウド管理型)とは対照的なアーキテクチャを持つ。
| 観点 | OpenClaw | Claude Managed Agents |
|---|---|---|
| 実行場所 | ローカルデバイス | Anthropic クラウド |
| 常駐性 | Gateway デーモンが常駐 | セッション単位のオンデマンド |
| データ管理 | SOUL.md / MEMORY.md でローカル管理 | Anthropic サーバーに保存 |
| カスタマイズ | ClawHub の 13,000+ スキル | MCP サーバー + 組み込みツール |
| 障害分離 | 単一デーモン(Gateway + Runtime 結合) | Brain / Session / Hands が独立 |
Gemini Agent との比較
Google Gemini Agent モード(クラウド型、Google Workspace 専用)との対比:
- Gemini Agent: クラウド管理、Google Workspace との統合が強み、スケジュール実行可能
- OpenClaw: セルフホスト、データがデバイスから出ない、100以上のビルトインスキル
セキュリティ上の注意
中国 CNCERT が緊急セキュリティ警告を発出。デフォルト設定でローカルファイルシステム・環境変数・シェルへの広範なアクセスが有効になっている問題。コンテナ隔離、ネットワーク制限が必須。また、Cisco・Giskard の研究チームがサードパーティスキルにおけるデータ流出・プロンプトインジェクションリスクを指摘(CVE-2026-25253、CVSS 8.8)。
派生プロジェクト:claw-code-local
OpenClaw のアーキテクチャを参考に、Claude Code 風の AI コーディングエージェントをローカル LLM で動かす claw-code-local(Rust 製)が登場。Ollama・LM Studio など OpenAI 互換エンドポイントに接続でき、API 費用ゼロ・コードの外部送信なしでコーディング支援が可能。
関連ページ
- AI エージェント — OpenClaw が実装するパターン
- Claude Managed Agents — クラウド型マネージドエージェントとの対比
- Gemini Agent — クラウド連携型エージェントとの対比
- MCP — OpenClaw が採用するプロトコル
ソース記事
- OpenClaw セットアップ — 2026-03
- OpenClaw 概要 — 2026-03
- OpenClaw エージェントランタイム全体像 — 2026-03
- OpenClaw セキュリティ警告 — 2026-03
- Gemini Agentモード:Google Workspaceを自動化するAIエージェント — 2026-04-07
- Claude Managed Agents のアーキテクチャ:Brain / Session / Hands の分離設計 — 2026-04-10
- claw-code-local — Claude Code 風の AI コーディングエージェントをローカル LLM で動かす — 2026-04-05