概要
東洋経済新報社が年4回発行する上場企業の財務・業績情報誌。株式投資における基本的な情報ソースとして個人投資家から機関投資家まで幅広く活用される。Web 版(四季報 Web)や API 提供版(四季報 Pro)も提供されており、スクリーニング機能と組み合わせた定量的な銘柄選定に使われる。
財務欄の8指標
四季報の【財務】欄には以下の8つの数値が掲載される。
| 指標 | 意味 |
|---|---|
| ROE(自己資本利益率) | 株主資本に対する純利益の割合 |
| ROA(総資産利益率) | 総資産に対する純利益の割合 |
| 総資産 | 企業規模・投資規模の把握 |
| 自己資本 | 株主の出した資金(純資産)の合計 |
| 自己資本比率 | 総資産に占める自己資本の割合 |
| 資本金 | 設立・増資時に払い込まれた名目資本 |
| 利益剰余金 | 過去の純利益の蓄積(内部留保) |
| 有利子負債 | 利息支払いを伴う借入金・社債の合計 |
安心な投資先を探す7チェックポイント
三菱UFJ eスマート証券「カブヨム」の四季報編集部解説をもとに整理した投資判断の視点。
- 総資産の増減とその要因 — 積極投資か借入依存かを確認する
- 自己資本比率の業種比較 — 高いほど財務が安定。業種平均との比較が重要
- ROEと自己資本比率の組み合わせ — ROEが高くても自己資本が低い場合は過剰レバレッジの可能性
- 利益剰余金の増加トレンド — 持続的な利益蓄積を確認
- 有利子負債の水準 — 総資産有利子負債比率が高すぎる場合は注意
- 自己資本の増減理由 — 公募増資・第三者割当は希薄化要因になる場合がある
- 債務超過のリスク確認 — 2期連続債務超過は原則として上場廃止
補足指標:ROIC
最近注目される指標として ROIC(投下資本利益率)がある。
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ROE・ROA より事業の実質的な収益力を測れるとされ、分母に「コストが発生する資本」だけを置く点が特徴。
活用ツール
- 四季報 Web: ブラウザでスクリーニング・企業比較
- 四季報 Pro: 機関投資家向けの詳細データ・API
- バフェット・コード: EDINET XBRL を活用した財務分析 SaaS。四季報データと連携した指標比較に有用
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ソース記事
- 四季報の財務欄から「安心な投資先」を探す7つのポイント — 2026-04-07