Claude Code の基本概念
Claude Code を使っていると出てくる用語を、初心者向けにやさしく解説します。
全体像
まず、Claude Code がどのように動いているかの全体像を見てみましょう。
- あなたが日本語で指示を出すと、PC 上の Claude Code が受け取ります
- Claude Code はインターネット経由で Claude(AI モデル) に指示を送り、回答を受け取ります
- その回答をもとに、ツール(ファイル操作やコマンド実行)を使って実際の作業を行います
- CLAUDE.md(常駐の指示書)とコンテキスト(会話の記憶)が、Claude Code の動作を支えています
以下では、この図に登場する用語をひとつずつ解説します。
コンテキスト(会話の記憶)
コンテキストとは、Claude Code があなたとの会話の中で覚えている情報の全体のことです。
たとえるなら、あなたとアシスタントが机の上に広げている書類です。会話が長くなると書類がどんどん増え、机がいっぱいになります。
あなた: report.md を読んでください
Claude: (report.md の内容を読む → コンテキストに追加)
あなた: 3行に要約してください
Claude: (report.md の内容をコンテキストから参照して要約する)
コンテキストには上限がある
Claude Code が一度に覚えていられる情報には上限(コンテキストウィンドウ)があります。会話が長くなったりたくさんのファイルを読んだりすると、上限に近づきます。
上限に近づくと:
- 会話の古い部分を忘れ始める
- 応答が遅くなることがある
コンテキストがいっぱいになったら
| 方法 | コマンド | 説明 |
|---|---|---|
| 会話を要約する | /compact |
これまでの会話を短い要約に置き換えて、空きを作ります |
| 会話をやり直す | /clear |
会話履歴をすべてクリアして最初からやり直します |
| 新しい会話を始める | /exit → claude |
一度終了して新しく起動し直します |
こまめに /compact を使いましょう
長い作業をしているとき、動作が遅くなってきたと感じたら /compact を試してみてください。会話の要点は維持したまま、コンテキストの空きを作れます。
コンテキストウィンドウ
コンテキストウィンドウとは、Claude Code が一度に扱える情報量の上限のことです。
机の広さに例えると、どんなに優秀なアシスタントでも、机のスペースには限りがあります。一度に広げられる書類の量には上限があり、それを超えると古い書類を片付ける必要があります。
モデル
モデルとは、Claude Code の中で考える役割を担う AI のことです。
人間でいえば「脳」にあたる部分で、あなたの指示を理解し、何をすべきか判断します。モデルにはいくつかの種類があり、/model コマンドで切り替えられます。
| モデル | 特徴 |
|---|---|
| Sonnet | バランスが良く、日常的な作業に最適(デフォルト) |
| Haiku | 軽量で高速。簡単な質問やちょっとした作業向き |
| Opus | 最も高性能。複雑な分析や大きなプロジェクト向き |
モデルによって料金が異なります
高性能なモデルほど API 利用料が高くなります。日常的な作業には Sonnet で十分です。
コストとトークンの管理
トークンとは
トークンとは、Claude が文章を処理するときの基本単位です。おおまかに言えば「文字数のようなもの」で、API の利用料はこのトークン数に応じて課金されます。
たとえるなら、手紙のやりとりでページ数に応じて郵送料がかかるようなイメージです。会話が長くなったり、大きなファイルを読んだりすると、その分トークンを多く消費します。
/cost で消費量を確認する
/cost コマンドを使うと、現在のセッションでどれくらいのトークンを消費しているかを確認できます。
> /cost
● Token usage
Input: 12,345 tokens ($0.04)
Output: 2,100 tokens ($0.03)
Total: 14,445 tokens ($0.07)
「思ったより使っているな」と感じたら、以下の節約テクニックを試してみてください。
トークンを節約する 4 つのコツ
1. /compact をこまめに使う
会話が長くなるとトークン消費が増えていきます。作業の区切りで /compact を実行すると、会話の要点を維持したままトークンを大幅に節約できます。
2. 作業を小さく区切り、セッションを分ける
1 つのセッションであれもこれもと依頼すると、コンテキストが膨らみトークンを多く消費します。「ファイルの調査」と「コードの修正」は別のセッションに分けるのが効率的です。
3. モデルを使い分ける
簡単な質問やちょっとした確認には /model で Haiku に切り替えましょう。Haiku は軽量・高速で料金も安く、日常的な作業には十分です。複雑な作業のときだけ Sonnet や Opus に戻せば、コストを抑えられます。
4. 指示は具体的に書く
曖昧な指示を出すと、Claude は「何を求められているか」を探るために試行錯誤し、余分なトークンを使います。
上級者向け: MCP とトークンの関係
MCP サーバーを多数接続すると、スキーマ定義だけでトークンを大量に消費することがあります。詳しくは トークン最適化 を参照してください。
ツール
ツールとは、Claude Code が実際の作業を行うための道具です。
モデル(脳)が「このファイルを編集しよう」と判断すると、ツール(手足)がファイルの編集を実行します。
主なツール:
| ツール | 何をするか |
|---|---|
| ファイル読み取り | ファイルの内容を読む |
| ファイル編集 | ファイルの内容を書き換える |
| ファイル作成 | 新しいファイルを作る |
| コマンド実行 | ターミナルのコマンドを実行する |
| Web 検索 | インターネットで情報を調べる |
ツールを使うときに許可を求められるのは、実行モードによります。
エージェントループ
エージェントループとは、Claude Code が「考える → 実行する → 確認する」を繰り返す仕組みです。
あなたの指示
↓
考える(モデル): 「まずファイルを読もう」
↓
実行する(ツール): ファイルを読み取り
↓
確認する: 「内容がわかった。次は編集しよう」
↓
実行する(ツール): ファイルを編集
↓
確認する: 「完了。結果を報告しよう」
↓
あなたに結果を報告
1 つの指示に対して、このループを何度も繰り返すことで複雑な作業をこなします。たとえば「レポートを作成して」と指示すると、Claude Code は内部で何十回もこのループを回して、データの収集、整理、文書の作成を進めます。
セッション
セッションとは、Claude Code を起動してから終了するまでの 1 回の会話のことです。
- セッション中の会話はコンテキストとして保持されます
/exitでセッションを終了すると、コンテキストは破棄されますclaude --continueで前回のセッションを再開できます
CLAUDE.md
CLAUDE.md は、Claude Code に対する常駐の指示書です。詳しくは CLAUDE.md の使い方 を参照してください。
スキル
スキルとは、よく使う操作をまとめた再利用可能なコマンドです。/スキル名 と入力するだけで、複雑な作業を実行できます。
詳しい使い方と活用例は スキル活用ガイド を参照してください。