2026年6月18日、AnthropicがClaude Designを大幅にアップデートしました。スライド・LP・アプリ試作品・アニメーションなど7種類のデザインをAIが生成するツールで、今回のアップデートでデザインシステム機能が追加されるなど機能が大きく拡張されています。
Claude Designとは
Claude Designは、日本語でざっくり指示するだけでスライド・ランディングページ・アプリのモックアップ・提案書などを生成できるAIツールです。Anthropicが2026年4月17日に公開し、6月18日に大幅アップデートが行われました。
出力は「ライブHTML」形式です。静止画ではなく、クリックして実際に操作できるインタラクティブなデザインが生成されます。
料金
Claude DesignはPro・Max・Team・Enterpriseプランで利用できます(無料プランは対象外)。Proプランは$20/月で、追加料金はかかりません。
claude.ai/design から直接アクセスできます。
7種類のカード
ホーム画面には「Make something new」エリアに7枚のカードが並んでいます。作りたいものに合わせてカードを選びます。
1. Slides(スライド・プレゼン資料)
セミナー資料・説明会スライド・ピッチデックを作成します。
3種類の入力方法から選べます。
- Upload a doc — WordやPDFなど既存の文書からスライドを作る
- Paste your notes — メモ・テキストを貼り付けて構成してもらう
- Existing deck — 既存のスライドデックをベースに作り直す
何も添付しない場合は、テキスト欄に日本語で内容を入力してSendを押すだけです。
オプション機能:
- Optimize for Google Slides — Google Fontsのみ使用(Google Slidesで開く場合に便利)
- Add speaker notes — 各スライドに話す内容メモを自動追加
生成には数分かかります。完成後は「Tweaks」ボタンでチャット感覚で修正できます。「1枚目のタイトルをもっと大きくして」のように入力するだけで反映されます。
注意点: スライドのビジュアルスタイルは最初に決めてください。途中で「色を全部変えて」と指示すると一貫性が崩れやすいため、大枠を決めてから細部を直す順番が効率的です。
2. Product prototype(動く試作品)
アプリの画面・サービスの予約フロー・Webサービスのモックアップを作成します。完成するとクリックして実際に操作できる状態になります。
精度を上げるには以下の情報を含めると効果的です。
- 何のアプリか(予約システム・タスク管理・決済画面など)
- 画面数
- 各画面の内容(何が表示されるか)
- 操作の流れ(どこを押したら次に進むか)
- デバイスサイズ(スマホ390×844px かPC向けか)
- 色・スタイル(ダークテーマ・明るい配色など)
デフォルトではアニメーションは追加されません。動きをつけたい場合は明示的に指示します。
3. Product wireframe(骨格設計)
「どんな画面構成にするか」を先に決めたい時に使います。詳細なデザインではなく、レイアウトの骨格だけを作ります。「こういう順番でユーザーが進む」という流れを確認するのに向いています。
参考にしたい画面があれば「Add a screenshot」で貼ると精度が上がります。グレーのボックスで画面の骨格が表示され、「ここにボタン」「ここに画像」という配置確認に使います。詳細なデザインはProduct prototypeやDocumentで作ります。
4. Document(LP・提案書・ドキュメント)
ランディングページ・提案書・レポート・履歴書を作成します。7種類のカードの中で最も汎用性が高いカードです。
Documentカード特有の機能として「Talk it out」があります。頭の中を整理しながら話しかけるように入力すると、そのまま構成を読み取ってくれます。PDFや資料があれば「Upload a PDF or notes」でアップロードできます。
LPなら料金・Q&A・フッターまで全部生成されます。
5. Animation(アニメーション)
動きのあるバナー・モーショングラフィックを作成します。
- 絵コンテや画像があれば「Drop a storyboard or images」でアップロード可能
- スクリプト(台本テキスト)があれば「Paste a script」で貼り付け可能
他のカードと異なり、「Edit」ボタンがありません。アニメーションはCSS・JavaScriptで動いているため、要素を直接クリックして編集できません。修正は「Tweaks」でAIに指示する方法のみです。
アニメーションをPDFに書き出すと動きは消えます。動きを保持したい場合はHTML形式を選びます。
6. Blank canvas(白紙から作る)
テンプレートも質問もなし。完全に白紙のキャンバスから始めたい時に使います。「どのカードにも当てはまらないもの」「自分で全部決めたい」場合に選びます。
7. Start with a file(ファイルから作る)
既存のファイルをデザインに変換するカードです。Word・PDF・PPTXを渡すだけで、Claudeがデザインを作ってくれます。
対応ファイル形式はDOCX・PPTX・XLSX・PDF・JPG・PNGです。ファイルをアップロードして、何を作りたいかを入力して「Start project」ボタンを押します。
今回のアップデート:デザインシステム機能
ホーム画面のカード一覧の下に「Set up design system」ボタンが追加されました。ブランドカラー・フォント・ロゴを一度登録しておくと、以後のデザインに自動で反映されます。「毎回色がバラバラになる」問題を解消する機能です。
登録方法は2択です。
① Create here(初心者向け)
フォームに必要情報を入力するだけで設定できます。登録できるもの:
- 会社名・ブランドの説明(テキスト入力)
- GitHubリポジトリのURL
- Figmaファイル(.figファイルをアップロード)
- フォント・ロゴ・素材ファイル
コードがなくても使えます。まず試してみるならこちらがおすすめです。
② Create using Claude Code(BEST FIDELITY)
Claude Codeにブランドの情報を覚えさせる機能です。一度登録しておくと、LP・ホームページ・スライドを作るたびに「このカラー、このフォントで」と指定しなくてよくなります。主に企業の開発チーム向けで、Reactで作られたサービスのコードからブランド情報を自動で読み込ませる機能です。
設定手順:
- Node.js がインストールされているか確認する(
node -v) - プロジェクトフォルダに
package.jsonとtokens.js(色・フォントを定義)を作成する - Claude Code で
/design-syncを実行する
完了すると「Design systems」タブにブランドが登録され、以降のデザイン生成でこの色・フォントが自動で使われます。
書き出し方法
完成したデザインはいくつかの形式で書き出せます。アニメーションが入っている場合、PDFに書き出すと動きは失われます。動きを保持したい場合はHTML形式を選びます。
調整のコツ(Tweaksパネル)
生成後に「Tweaks」ボタンを押すと、細かい調整をAIに指示できます。
効果的な指示の例:
- 「ヘッダーの文字を大きく」
- 「ボタンをもっと目立たせて」
- 「全体的にもっとシンプルに」
- 「スマホで見たときのレイアウトも確認して」
一度に全部変えようとせず、1つずつ指示する方が狙った結果になりやすいです。
まとめ
まず claude.ai/design にアクセスし、SlidesかDocumentカードで小さく始めてみてください。作りたいものでカードを選ぶのが基本です:
| 作りたいもの | カード |
|---|---|
| スライド・プレゼン | Slides |
| アプリモックアップ | Product prototype |
| 画面骨格設計 | Product wireframe |
| LP・提案書・レポート | Document |
| バナー・アニメ | Animation |
| ファイルをデザイン化 | Start with a file |
| 自由形式 | Blank canvas |
プロンプトは「目的・構成・対象・スタイル」の4点を入れると精度が上がります。最初から完璧を目指さず、大枠を作ってから1つずつ直していくのが効率的なやり方です。