/seo audit コマンド1つでサイト全体の並列監査が走り、AI検索最適化(GEO)まで25のサブスキルをカバーする——Claude Code向けSEOスキル「claude-seo」の全容を解説します。
claude-seoとは
claude-seoは、Claude CodeにSEO分析機能を追加するオープンソースのスキルです。Claude Codeの「スキル」機能を活用して ~/.claude/skills/ にインストールされ、/seo で始まるカスタムコマンドが使えるようになります。
- 開発者: AgriciDaniel(GitHub)
- ライセンス: MIT(無料・商用利用OK)
- GitHubスター: 9,600+(2026年6月時点)
- 対応環境: Mac / Linux / Windows
- 必要なもの: Python 3.8以上、Claude Code
インストール後は、25個のサブスキル+18個のサブエージェントが利用可能になります。
主要コマンド一覧
| コマンド | 機能 |
|---|---|
/seo audit | サイト全体のSEO監査(複数のサブエージェントが並列実行) |
/seo page | ページ単位の詳細分析 |
/seo technical | テクニカルSEO診断 |
/seo content | E-E-A-Tコンテンツ品質分析 |
/seo content-brief | コンテンツブリーフの自動生成 |
/seo schema | 構造化データの検出・検証・生成 |
/seo images | 画像最適化分析 |
/seo sitemap | XMLサイトマップの検証・生成 |
/seo geo | AI検索最適化(GEO) |
/seo plan | SEO戦略の設計 |
/seo programmatic | プログラマティックSEO分析 |
/seo competitor-pages | 競合比較ページの生成 |
/seo hreflang | 多言語サイトのhreflang検証 |
/seo cluster | セマンティッククラスタリング |
最新のサブスキル一覧は公式リポジトリの skills/ ディレクトリで確認できます。
Claude Codeの「スキル」とは
Claude Codeには「スキル(Skills)」という拡張機能の仕組みがあります。~/.claude/skills/ ディレクトリに SKILL.md ファイルを配置すると、Claude Codeがそれを読み込んで、カスタムコマンド(スラッシュコマンド)として使えるようになります。
claude-seoはこの仕組みを活用して、メインのオーケストレータースキル(/seo)と25個のサブスキル、18個のサブエージェントをインストールします。
導入方法
Mac / Linuxの場合
公式READMEではセキュリティ上の理由から git clone 方式を推奨しています。
git clone https://github.com/AgriciDaniel/claude-seo.git
bash claude-seo/install.sh
スクリプトの内容を確認してから実行したい場合は cat install.sh で内容を確認してください。
Windowsの場合
git clone https://github.com/AgriciDaniel/claude-seo.git
powershell -ExecutionPolicy Bypass -File claude-seo\install.ps1
インストールされるもの
| インストール先 | 内容 |
|---|---|
~/.claude/skills/seo/ | メインのオーケストレータースキル |
~/.claude/skills/seo-*/ | 25個のサブスキル |
~/.claude/agents/seo-*.md | 18個のサブエージェント定義 |
~/.claude/skills/seo/scripts/ | Pythonスクリプト(HTML解析、スクリーンショット等) |
~/.claude/skills/seo/.venv/ | Python仮想環境(依存パッケージ) |
オプションでPlaywright(Chromium)もインストールされます。スクリーンショット撮影やビジュアル分析に使われますが、インストールに失敗しても他の機能は問題なく動作します。
アンインストール方法
curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/AgriciDaniel/claude-seo/main/uninstall.sh | bash
注意: アンインストールは公式が
curl | bash形式のみ提供しています。実行前に内容を確認したい場合はURLをブラウザで開いてスクリプトを確認してください。
主要コマンドの使い方
/seo audit — サイト全体のSEO監査
/seo audit https://example.com
6つのサブエージェントが並列稼働するため、最も包括的な分析が得られるコマンドです。サイト全体をクロールし、各専門エージェントが同時並行で分析を実行します。
| サブエージェント | 担当領域 |
|---|---|
| seo-technical | クロール可能性、インデックス、セキュリティ、CWV |
| seo-content | E-E-A-T評価、薄いコンテンツの検出、AI引用適性 |
| seo-schema | 構造化データの検出・検証・JSON-LD生成 |
| seo-sitemap | XMLサイトマップの検証、品質ゲート |
| seo-performance | Core Web Vitals(LCP・INP・CLS)の計測 |
| seo-visual | Playwrightによるスクリーンショット、ファーストビュー分析 |
分析結果は以下の2つのファイルとして出力されます。
FULL-AUDIT-REPORT.md— 全カテゴリの詳細レポートACTION-PLAN.md— 優先度別(Critical → High → Medium → Low)のアクションプラン
ヘルススコアの算出配分は以下のとおりです。
| カテゴリ | 配分 |
|---|---|
| テクニカルSEO | 25% |
| コンテンツ品質 | 25% |
| オンページSEO | 20% |
| 構造化データ | 10% |
| Core Web Vitals | 10% |
| 画像最適化 | 5% |
| AI検索対応 | 5% |
/seo page — ページ単位の詳細分析
/seo page https://example.com/about
1ページに対して、オンページSEO・コンテンツ品質・テクニカル要素・構造化データ・画像を総合的に分析します。主なチェック項目は以下のとおりです。
- タイトルタグ(50〜60文字)
- メタディスクリプション(150〜160文字)
- H1タグの数と構造
- コンテンツのキーワード密度(1〜3%)
- canonical、robots meta、OGP、Twitter Card
- 画像のalt属性、ファイルサイズ
/seo technical — テクニカルSEO診断
/seo technical https://example.com
8カテゴリにわたるテクニカルSEOの診断を実行します。クロール可能性、インデックス、セキュリティ(HTTPS・CSP・HSTS)、URL構造、モバイル対応、Core Web Vitals、構造化データ、JavaScript描画(CSR/SSR判定)などをチェックします。
AIクローラー(GPTBot、ClaudeBot、PerplexityBotなど)のアクセス可否チェックも含まれており、AI検索が主流となった2026年ならではの診断項目です。
/seo content — E-E-A-Tコンテンツ分析
/seo content https://example.com/blog/article
Googleの品質評価ガイドラインに基づいて、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の観点からコンテンツを評価します。AI生成コンテンツの検出も行い、低品質なAIマーカー(汎用的な表現、独自の知見なし、著者情報なし等)をフラグ付けします。
/seo schema — 構造化データの検出・検証・生成
/seo schema https://example.com
ページ上の構造化データ(JSON-LD、Microdata、RDFa)を検出し、Googleがサポートする型に対して検証を行います。不足している構造化データがあれば、JSON-LDテンプレートを自動生成してくれます。
2026年現在、以下の構造化データは廃止・制限されています。
| 構造化データ | 状況 |
|---|---|
| HowTo | 2023年8月(モバイル)〜9月(デスクトップ)に段階的にリッチリザルト表示が終了 |
| FAQ | 2023年8月に政府・認可済み医療機関サイトのみに制限。2026年5月7日に完全廃止 |
| SpecialAnnouncement | 2025年7月31日に廃止 |
claude-seoはこれらの最新情報を把握しているため、廃止された構造化データを誤って実装するリスクを防げます。
/seo geo — AI検索最適化(GEO)
/seo geo https://example.com
Google AI Overview、ChatGPT、Perplexity等のAI検索での表示を最適化するためのコマンドです。2026年のSEOで最も注目されている分野の一つで、以下の5つの指標でスコアリングされます。
| 指標 | 配分 | 概要 |
|---|---|---|
| 引用適性スコア | 25% | パッセージの長さ(134〜167語が最適)、引用可能な記述の有無 |
| 構造的可読性 | 20% | 見出し階層、質問形式の見出し、短い段落 |
| マルチモーダルコンテンツ | 15% | 画像・動画・表などの多様なコンテンツ形式 |
| 権威性・ブランドシグナル | 20% | 著者情報、Wikipedia・Reddit・YouTubeでの言及 |
| 技術的アクセシビリティ | 20% | AIクローラーへのアクセス許可、SSR対応、llms.txt |
/seo plan — SEO戦略の設計
/seo plan saas
業種別のSEO戦略を自動設計します。対応している業種テンプレートは saas、local、ecommerce、publisher、agency の5種類です。URL階層の設計、コンテンツカレンダー、実装ロードマップ(4フェーズ)まで出力されます。
claude-seoの特徴
サブエージェントによる並列処理
/seo audit の実行時、6つの専門サブエージェントが並列で稼働します。Claude Codeのエージェント機能を活用した設計で、1つのエージェントが順番に処理するよりも大幅に高速です。
MCP連携でライブデータ分析
claude-seoはMCP(Model Context Protocol)サーバーと連携することで、実際のSEOデータを使った分析が可能になります。
| MCPサーバー | 提供データ |
|---|---|
| Ahrefs(@ahrefs/mcp) | バックリンク、キーワード、サイト監査のライブデータ |
| Semrush(公式リモートMCP) | ドメイン分析、キーワードリサーチ |
| Google Search Console(コミュニティ製) | 検索パフォーマンスデータ |
| PageSpeed Insights(コミュニティ製) | Core Web Vitalsの実測データ |
MCPサーバーがなくても、HTMLの静的解析による基本的な分析は実行できます。
データソースと必要な設定
claude-seoのデータソースは2層に分かれます。入口は認証不要で、Googleなどのライブデータが欲しいときだけ追加設定が必要になります。
| 層 | データソース | 必要な設定 |
|---|---|---|
| デフォルト | HTML静的解析(クロール+パース)、Playwrightによるスクリーンショット | なし(APIキー不要) |
| オプション | Ahrefs / Semrush / Google Search Console / PageSpeed Insights のライブデータ | 各MCPサーバーの認証情報 |
/seo audit の大部分はデフォルトのHTML静的解析だけで動作します。Google系のライブデータを使う場合のみ、次の設定が必要です。
- Google Search Console(GSC) — Google Cloudで Search Console API を有効化し、OAuthクライアントまたはサービスアカウントの認証情報を発行してMCPに設定します。
- PageSpeed Insights — Google Cloudで PageSpeed Insights API を有効化し、APIキーを発行します。少量なら鍵なしでも動く場合がありますが、実運用ではレート制限を避けるためAPIキーの設定が推奨されます。
GA4(Google Analytics)はclaude-seoの標準データソースではありません。 標準で連携するGoogle系データはGSCとPageSpeed Insightsで、GA4の分析を組み込みたい場合はGA4対応のMCPサーバーを別途用意する必要があります。
具体的な認証設定の手順は各MCPサーバーのREADMEが最終的な正となるため、導入時にそちらを確認してください。
2026年最新のSEOトレンドに対応
- Core Web VitalsのINP(FIDから2024年3月に移行済み)
- E-E-A-Tの全競合クエリへの適用拡大(2025年12月コアアップデート)
- GEO(AI検索最適化)— AI Overview、ChatGPT、Perplexity対応
- AIクローラー(GPTBot、ClaudeBot等)のアクセス制御チェック
- llms.txt標準への対応
セキュリティ上の注意
claude-seoを導入する前に、セキュリティ面を確認しておきましょう。
インストール方法のリスク: 本記事では git clone 後に bash install.sh を実行する方式を推奨しています。ネット上のスクリプトをそのままPCで実行する curl | bash 形式はリポジトリが第三者に改ざんされた場合のリスクがあり、公式READMEもこの形式を非推奨としています。まずGitHubのinstall.shの中身を確認してからインストールしましょう。
スキルの権限: Claude Codeのスキルは、Claude Code本体と同じ権限で動作します。つまり、PCのファイルを読み書きしたり、シェルコマンドを実行できます。信頼できるスキルのみインストールするようにしてください。
APIキーの管理: Ahrefs等のMCPサーバーを連携する場合、APIキーがClaude Codeの設定ファイルに保存されます。GitHubの公開リポジトリに設定ファイルをアップロードしないよう注意してください。
まとめ
claude-seoは、Claude CodeにSEO分析機能を一括で追加できる強力なオープンソーススキルです。コマンド1つでインストールでき、サイト全体の並列監査・E-E-A-T分析・AI検索最適化など2026年のSEOトレンドを網羅しています。
Ahrefs等のMCPサーバーと連携することでライブデータを使った分析も可能になります。セキュリティ面に注意しながら、Claude CodeでのSEO業務自動化に活用してみてください。