概要
LTE-M を使う IoT 機器の運用で頻出する 2 つの問題 —— 「セッションが張り直され続ける」と「無通信アラートの閾値をどう決めるか」—— を扱う。どちらも デバイスのサンプリング周期と電源構成 に帰着する。
セッションが Deleted → Created を繰り返す
SORACOM のセッション履歴に Deleted → Created が繰り返し記録される場合、デバイス・無線区間・コア網・プラットフォームの 4 層で切り分ける。
3つの誤解
| 誤解 | 実際 |
|---|---|
| ハンドオーバーでセッションが張り直される | ハンドオーバーは Modified として記録される。Deleted → Created ではない |
| PSM が張り直しを増やしている | PSM は張り直しを増やさない |
| コンソールのオンライン表示で生死が分かる | オンライン表示は証拠にならない |
確認は soracom sims session-events で実際のイベント種別を見る。表示ではなくイベントログが根拠になる。
「1分間通信がなければアラート」は作れるか
SORACOM Lagoon 3 の no data アラートで「一定時間データが来なければ通知」自体は作れる。問題は閾値の決め方で、これはデバイスのサンプリング周期で決まる。
電源構成で結論が反転する
| 電源 | サンプリング周期 | 1分アラートの可否 |
|---|---|---|
| USB 給電 | 出荷時 10 秒(SmartFitPRO の例) | 周期の 6 倍で妥当。作れる |
| 電池運用 | 周期を延ばすしかない | 無通信タイマーを超えてしまい、成立しない |
電池運用では周期を延ばすことでしか電池を持たせられず、その結果アラート閾値が無通信タイマーを超える。「1 分アラート」は電源構成の話であって、監視ツールの機能の話ではない。
関連ページ
- SORACOM — セッション管理と Lagoon 3
- IoT センサーのカテゴリ
- IoT ボードの選定
ソース記事
- SORACOM のセッションが Deleted → Created を繰り返す — 2026-08-19
- 「1 分間通信がなければアラート」は作れるか — 2026-08-20