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LOGILESS × Shopify 連携を理解する:受注・在庫・出荷を自動化するOMS/WMS一体型システム

Shopify で EC サイトを運営していると、注文が増えるほど「受注確認 → 在庫引き当て → 倉庫への出荷指示 → 追跡番号の登録」という一連の作業が重くのしかかってきます。この物流バックオフィスを丸ごと自動化するのが LOGILESS(ロジレス) です。OMS(受注管理)と WMS(倉庫管理)を一体化した EC 自動出荷システムです。

この記事では、LOGILESS と Shopify を API 連携させると何が起きるのか、その仕組みと連携手順、運用上のハマりどころを整理します。さらに記事後半では、WooCommerce や独自 EC サーバーを開発者向け API で連携する方法にも触れます。

LOGILESS とは何か

LOGILESS は、EC 事業者と倉庫事業者が同じシステムを使うことで、受注から出荷までの手作業をなくすことを目指した SaaS です。特徴は OMS と WMS が一体になっている点にあります。

一般的には OMS と WMS は別々のベンダーの製品を組み合わせて使うことが多く、その境界でデータの受け渡しロスが発生します。LOGILESS はこの2つを1つのシステムに統合しているため、受注情報と倉庫の実在庫が同じデータ基盤の上で扱われます。その結果、同社によると出荷までの90%以上を自動化でき、約1,700社(2026年4月時点)の EC・D2C 事業者に利用されています。

Shopify 連携で何が自動化されるのか

LOGILESS は Shopify 公式アプリを提供しており、API を通じて3種類の情報を自動でやり取りします。全体像は次の図の通りです。

LOGILESS と Shopify の API 連携全体像。Shopify の注文が LOGILESS の OMS へ自動取込され、在庫数は約10分ごとに双方向連動し、LOGILESS の WMS で出荷処理が終わると配送会社と追跡番号が Shopify へ自動送信される流れを示した図

① 受注情報の自動取込(Shopify → LOGILESS)

Shopify で発生した注文を、LOGILESS が自動で取り込みます。取り込まれた受注に対して、LOGILESS は現在の在庫から引き当てを行い、Shopify へ連携する フリー在庫数(引き当て可能な在庫) を自動計算します。これにより、担当者が注文画面を目視して倉庫に指示を出す、といった手作業が不要になります。

② 在庫数の双方向連動(Shopify ⇄ LOGILESS)

LOGILESS が管理する倉庫の実在庫を、Shopify の在庫数へ反映します。同期は 約10分ごと に実行され、ほぼリアルタイムで在庫が揃うため、複数店舗・複数倉庫を運用していても欠品や過剰販売(オーバーセル)を抑えられます。

③ 出荷通知の自動送信(LOGILESS → Shopify)

倉庫での出荷処理が完了すると、LOGILESS から Shopify へ 配送会社名と送り状(追跡)番号 が自動で書き戻されます。購入者は Shopify 側の注文ステータスから配送状況を追えるようになり、「発送しました」メールの手動送信も不要になります。

連携の設定手順

実際の連携は Shopify 公式アプリのインストールから始まり、LOGILESS の管理画面で自動実行のスイッチを入れるだけで完了します。

  1. LOGILESS 側で対象の Shopify 店舗を登録する(プラットフォームに Shopify を選択し、店舗名などを設定)
  2. 組織設定 → 店舗 → 連携タブ を開く
  3. 「API 連携設定」で 「Shopify app store を開く」 を選び、Shopify 側のガイダンスに従ってアプリをインストール
  4. インストール後、対象のマーチャントと店舗を選んで 「API 連携する」 をクリック
  5. 「受注取込を自動実行」「出荷通知を自動実行」 にチェックを入れる
  6. 変更を保存

これで受注取込・出荷通知が自動化されます。在庫連動を使う場合は、後述する商品対応表の作成が別途必要です。

運用でハマりやすいポイント

連携そのものは簡単ですが、EC の現場では次の点でつまずきがちです。事前に押さえておきましょう。

対応プランの制約:Shopify Lite では連携不可

Shopify の Lite プランでは LOGILESS と API 連携できません。連携を前提にするなら、Lite 以外のプランを選ぶ必要があります。

商品マスタコードの対応表が必須

Shopify 側と LOGILESS 側で商品を識別するコード(SKU など)が異なると、どの商品を引き当てればよいか判断できません。この場合は 「商品対応表」 を作成し、両者のコードを紐づける必要があります。在庫連動を使う場合は、この対応表の整備が前提条件になります。

過去の受注は自動では取り込まれない

自動取込の対象になるのは、次の条件を満たす注文だけです。

注文から31日以上経過した受注は自動では取り込まれません。 過去の注文を取り込みたい場合は、オプション設定で最大6ヶ月まで遡って取り込めます。

「受注取込の待機」とオーバーセルのリスク

LOGILESS には受注取込を一定時間待機させる機能がありますが、在庫連動と併用すると注意が必要です。待機中は、その差分だけ在庫数の連携にズレが生じ、過受注(オーバーセル)が発生するリスクがあります。対策は次の3つです。

在庫のリアルタイム性と受注処理のバッファをどうバランスさせるかは、店舗の販売特性に応じた設計判断になります。

Shopify 以外のカート・独自EC と連携するには

ここまでは Shopify 公式アプリを前提に説明してきましたが、WordPress(WooCommerce)や独自開発の EC サーバーでも LOGILESS と連携できます。ただし Shopify のような「アプリを入れるだけ」の連携ではなく、自分で連携部分を作るのが基本になります。

LOGILESS は Shopify・BASE・makeshop・ecforce・futureshop・EC-CUBE など主要カートには専用の API 連携を用意していますが、WooCommerce や独自 EC は公式の対応リストには含まれていません。一方で公式は「記載のないプラットフォームとの連携も、CSV レイアウト機能と LOGILESS API で統合が可能なケースがほとんど」と明言しています。手段は次の2つです。

方法① 開発者向け API(REST)で連携する

LOGILESS は 「LOGILESS Developers」 という公開の開発者向け API を提供しています。この API は「LOGILESS 側のデータを読み書きする」ものなので、EC カートとの間をつなぐ中継処理(ミドルウェア)を自分で実装する構成になります。

WooCommerce や独自ECとLOGILESSをAPI連携する構成図。左のECカートのREST API/Webhookと右のLOGILESS Developers API(OAuth2認証)の間に自作ミドルウェアを置き、注文を受注伝票としてPOSTし、出荷伝票と在庫をGETしてECへ反映する双方向のデータフローを示している

API の主な仕様は次の通りです。

項目内容
認証OAuth 2.0Authorization: Bearer {token}
ベース URLhttps://app2.logiless.com/api/(TLS 1.2 以上)
メソッドGET / POST / PUT / DELETE(JSON ボディ)
扱えるリソース受注伝票・出荷伝票・入荷予定・倉庫間移動、商品マスタ・商品対応表・仕入先・店舗・倉庫、論理在庫・保管状況・在庫操作ログ
レート制限約 1 リクエスト/秒 推奨、超過で 429X-RateLimit ヘッダーで残量を確認可能)
利用開始開発者コンソールでアプリ登録を申請 → 3〜5 営業日の審査後にクライアント ID / シークレットを取得

WooCommerce は標準で REST API と Webhook を備えているため、次のような流れで双方向連携を組めます。

方法② CSV 連携で連携する

API を実装するリソースが割けない場合は、CSV レイアウト機能で受注データをインポートし、出荷データをエクスポートする運用も可能です。バッチ処理になるためリアルタイム性は API に劣りますが、開発コストを抑えられる現実的な選択肢です。

独自連携で注意すること

料金の考え方

LOGILESS の利用料金は、次のような構成になっています。

最新の料金は公式の料金ページで確認してください。

まとめ

LOGILESS × Shopify 連携の要点は次の通りです。

Shopify 単体では手作業に頼りがちな物流バックオフィスを、コードを書かずに自動化できるのが LOGILESS の強みです。出荷件数が増えて「人手で回すのが限界」になってきた EC 事業者にとって、有力な選択肢になるでしょう。


参考リンク



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