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シクリカルバリュー投資

景気敏感株を赤字のどん底で仕込み黒字転換で売る手法を、オペレーティング・レバレッジ・指標・DTWによる局面判定の3層で整理

概要

シクリカルバリュー投資とは、景気の波で赤字と黒字を繰り返す景気敏感株(シクリカル株)を、赤字のどん底で買い、黒字転換とともに評価が戻ったところで売る手法。言葉は単純だが、入口も出口もかなり難しい。構造・判断・自動化の 3 層に分けて理解する。

構造:V字回復の正体はオペレーティング・レバレッジ

固定費比率の高いビジネスでは、売上が損益分岐点をまたぐときに利益の符号が反転し、その変化が増幅される。これが「劇的な V 字回復」の正体である。魅力と怖さは同じ構造から来ている — 下向きにも同じだけ増幅される。

判断:どこで買い、どこで売るか

自動化:DTWによる類似局面抽出

サイクルの局面判定は、過去の「似た波形」を探してその先を見るという発想でモデル化できる。DTW(動的時間伸縮法 / Dynamic Time Warping) は時間軸の伸縮を許して波形の類似度を測る手法で、周期の長さが一定でないサイクルの比較に向く。

実装上の要点は先読みバイアス(ルックアヘッドバイアス)を潰すこと。そして検証結果として重要なのは、効いたのは出荷額などのファンダメンタルデータで、株価チャート自身を入力にすると劣後したという点である。

この結論は手法全体と一貫している。ノイズの多い観測値(株価)ではなく、実体の状態変数(出荷額・稼働率・数量)を見る — 人間がやっても機械にやらせても同じ着地になる。

限界

一番重く効くのは出口の難しさと時間軸の長さ。期待値を改善する努力はできても、勝率が 100% になることはない。

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